認知症?と感じたら


認知症とはどんな病気

 認知症は、さまざまな原因で脳の細胞が死んだり、働きが悪くなったりして、記憶力や判断力が衰える誰もがなり得る身近な病気です。

 症状は、脳の障害による「中核症状」と、中核症状に本人の性格や心理状態、周囲の環境などが影響する「周辺症状」があります。

 特に家族など介護する人が正しく病気を理解することが、適切な医療や介護につながります。

中核症状の例 周辺症状の例

◆記憶障害

体験の一部ではなく、そのものを忘れる。

◆見当識障害

時間、場所、人間関係などが把握できない。

◆実行機能障害

計画や手順を考えて実行できない。

◆理解・判断力の障害

二つ以上のことを同時に処理できない。

・妄想・幻覚・攻撃的な言動・徘徊・無気力

・便をいじるなどの排泄の混乱

・過食など食行動の混乱       など

 

 周辺症状は、適切な治療や周囲のサポートで認知症の人が感じている身体的・社会的・環境的ストレスなどを取り除くことによって、ある程度軽減が可能です。

▶ 認知症に特化した支援

 認知症の方がより早く専門医療やサービスにつなげられるよう、認知症の方やその家族にかかわる「認知症初期集中支援チーム」を設置しました。

 また、認知症に関する相談、普及啓発、医療や福祉サービスとの連携を支援を行う「認知症地域支援推進員」を配置しました。

 家族や周りの方が「認知症?」と不安を感じたら、地域包括支援センター又は保健福祉課に御相談ください。

 

◆相 談 先◆

▶ 地域包括支援センター TEL 0136-72-3124

▶ 保健福祉課      TEL 0136-72-4285

 

〇認知症初期集中支援チームが関わる方

 40歳以上で在宅生活する認知症が疑われる人又は認知症の人で、次の項目に該当する方。

 1 医療サービス、介護サービスを受けていない方、又は中断している方で次のいずれかに該
  当する方

 (1)認知症疾患の臨床診断を受けていない方

 (2)継続的な医療サービスを受けていない方

 (3)適切な介護保険サービスに結びついていない方

 (4)診断されたが、介護サービスが中断している方

 2 医療サービス、介護サービスを受けているが、認知症の行動・心理症状が顕著なため、対
  応に苦慮している方。